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くも膜下出血

くも膜下出血は、脳を包んでいる「くも膜」という薄い膜の内側で出血が起こる、非常に緊急性の高い脳疾患です。突然、バットで殴られたような激しい頭痛に襲われることが特徴で、命に関わるだけでなく、重い後遺症を残す可能性も低くありません。私たちの豊中駅前 ばんば脳神経外科クリニックでは、こうした深刻な事態を未然に防ぐための精密な検査や、万が一の際の迅速な診断に全力を尽くしています。豊中駅から徒歩3分という立地を活かし、地域の皆さんが「おかしいな」と感じたときにすぐに相談できる体制を整えています。最新のMRIを用いた即日検査が可能ですので、少しでも不安を感じる場合は迷わず受診してください。早期発見と早期対応こそが、脳の健康を守るための最も重要な鍵となります。

くも膜下出血の症状について

くも膜下出血の症状は、他の脳疾患と比べても非常に強烈で特徴的です。多くの場合、前触れなく突然発症し、これまでに経験したことがないような激痛を感じます。ここでは、典型的な症状や、注意すべきサインについて詳しく解説します。

突発的な激しい頭痛

くも膜下出血の最も代表的な症状は、突然の激痛です。患者さんはよく「頭の中で何かが爆発したような痛み」や「ハンマーで叩かれたような衝撃」と表現されます。痛みのピークが発症した瞬間に訪れるのが特徴で、いつ、どこで、何をしていた時に痛くなったかを明確に思い出せるほど突発的です。このような痛みを感じた場合は、一刻を争う事態であると考えてください。

激しい痛みについては「頭が痛い」のページも併せてご覧ください。

意識障害や嘔吐

出血の量が多い場合や、脳圧が急激に上昇した場合には、以下のような症状が現れることがあります。

  • 意識が遠のく、あるいは完全に意識を失う。
  • 激しい吐き気や、実際に何度も嘔吐を繰り返す。
  • 首の後ろが異常に硬くなり、頭を前に曲げにくくなる(項部硬直)。
  • けいれん発作を起こす。

警告出血(前兆となる頭痛)

本格的な大出血が起こる数日から数週間前に、少量の出血(警告出血)が起こることがあります。これは「今まで経験したことがないけれど、しばらくすると治まってしまった頭痛」として自覚されることが多いです。この段階で適切な処置を受ければ、命に関わる大出血を回避できる可能性が高まります。「変な頭痛だな」と感じたら、放置せずに脳神経外科を受診することが重要です。

くも膜下出血の原因について

くも膜下出血が起こる背景には、脳の血管に生じた何らかの異常があります。その原因のほとんどは血管のコブですが、それ以外にもいくつかの要因が考えられます。当院では、これらの原因をMRI検査などで詳細に調査いたします。

脳動脈瘤の破裂

くも膜下出血の原因の約80パーセントから90パーセントは、脳の血管にできたコブである脳動脈瘤の破裂によるものです。脳動脈瘤は、血管の分岐点などの壁が薄くなった部分が、血流の圧力によって膨らんで形成されます。このコブが何らかの拍子に破れることで、くも膜下腔に血液が溢れ出します。

原因となる脳動脈瘤については「脳動脈瘤」のページを参照してください。

脳動静脈奇形(AVM)

先天的に脳の動脈と静脈が毛細血管を介さずに直接つながり、血管の塊(奇形)を作っている状態です。この部分は血管の壁が弱いため、破綻して出血を誘発することがあります。比較的若い世代のくも膜下出血の原因として知られています。

生活習慣によるリスク因子

リスク因子(病気を引き起こす可能性を高める要素)として、日々の生活習慣が大きく関わっています。血管に負担をかけ続ける以下の習慣は、動脈瘤の発生や破裂の危険性を高めます。

  • 高血圧・・慢性的な高血圧は血管壁を傷つけ、コブを大きくさせます。
  • 喫煙習慣・・タバコに含まれる成分が血管を収縮させ、脆くさせます。
  • 過度な飲酒・・血圧の変動を招き、血管への負担を増大させます。
  • 家族歴・・血縁者にくも膜下出血を経験した方がいる場合、体質的にリスクが高い可能性があります。

くも膜下出血の病気の種類について

くも膜下出血は、出血の原因や重症度、合併症の状況によっていくつかの分類がなされます。医療現場ではこれらの分類を基に、治療方針や予後(病気のその後の経過や見通し)を判断します。

重症度分類(ハントとコスニックの分類)

発症時の意識状態や神経症状の程度によって、グレード1からグレード5までの5段階で評価されます。数字が大きくなるほど重症であり、命の危険性が高まります。当院では診察時にこれらの指標を素早く確認し、適切な医療機関への橋渡しを行います。

フィッシャー分類

CT検査で確認できる「脳内の血液の広がり方」に基づいた分類です。これは主に、発症から数日後に起こりやすい合併症である「脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)」の予測に用いられます。

非外傷性と外傷性

くも膜下出血には、病気によって起こるものと、怪我によって起こるものの2種類があります。

  • 非外傷性くも膜下出血・・脳動脈瘤の破裂など、脳自体の病気が原因で起こるもの。
  • 外傷性くも膜下出血・・事故や転倒などで頭を強く打った際に、脳の表面の血管が破れて起こるもの。

怪我による出血については「頭部外傷」のページを参照してください。

くも膜下出血の治療法について

くも膜下出血の治療は、再出血の防止と合併症の管理が中心となります。一度破裂した動脈瘤は非常に脆くなっており、24時間以内に再破裂する危険性が高いため、迅速な手術が必要となります。

開頭動脈瘤クリッピング術

頭蓋骨を一部開けて、顕微鏡下で脳動脈瘤の根元を金属製のクリップで挟む手術です。物理的に血流を遮断することで、再破裂を防ぎます。歴史のある確実性の高い治療法です。

脳血管内治療(コイル塞栓術)

足の付け根などの血管からカテーテル(細い管)を通し、脳動脈瘤の中にプラチナ製の柔らかいコイルを詰め込む治療です。頭を切り開く必要がないため、身体への負担が比較的少ないのが特徴です。当院の院長は日本脳神経血管内治療学会専門医であり、こうした最新治療の適応判断にも精通しています。

合併症に対する治療と管理

手術が成功した後も、以下のような合併症に対する厳重な管理が続きます。

  • 脳血管攣縮の予防・・血管が縮んで脳梗塞を起こさないよう、薬剤等で血流を維持します。
  • 正常圧水頭症への対応・・脳脊髄液の循環が悪くなった場合、シャント手術を検討します。
  • リハビリテーション・・麻痺や高次脳機能障害が残った場合、早期から訓練を開始します。

水頭症については「正常圧水頭症」のページをご覧ください。

よくある質問

Q1. くも膜下出血は遺伝しますか?

A1. くも膜下出血そのものが直接遺伝するわけではありませんが、原因となる脳動脈瘤ができやすい体質や、高血圧などの生活習慣病の傾向が遺伝することはあります。ご家族に経験者がいる場合は、一度脳ドックを受けることをおすすめします。

Q2. 前兆がないと聞きましたが、本当ですか?

A2. 多くの場合は突然発症しますが、数日前に「警告出血」と呼ばれる軽い頭痛が起こることもあります。また、動脈瘤が神経を圧迫して「まぶたが垂れ下がる」「物が二重に見える」といった症状が出ることもあります。

Q3. 治療後の生活で気をつけることはありますか?

A3. 血圧の管理が最も重要です。また、再発を防ぐために禁煙を徹底し、規則正しい生活を心がけてください。定期的なMRI検査で血管の状態をチェックし続けることも大切です。

予防のための検査については「脳ドック」のページを参照してください。

院長より

くも膜下出血は、ある日突然、本人やご家族の人生を一変させてしまう恐ろしい病気です。しかし、脳神経外科医として多くの症例に向き合ってきた経験から申し上げますと、この病気は決して「防げない病気」ではありません。当院では、日本脳神経外科学会専門医および日本脳卒中学会専門医・指導医としての知見を活かし、未破裂の脳動脈瘤を早期に発見することに力を入れています。豊中市本町の地で、地域の皆さんが「頭が痛いけれど、これくらいで病院に行ってもいいのかな」と悩まずに済む、相談しやすいクリニックを目指しています。当院には最新鋭のMRIが完備されており、即日での検査と画像解析技術を駆使した精密な診断が可能です。診察の結果、病気の可能性が否定(検査によって特定の病気ではないと判断されること)されれば、それだけで大きな安心につながります。梅田から急行で12分、豊中駅から徒歩3分という通いやすい場所にありますので、お買い物のついでや、少しの体調の変化を感じた際にお立ち寄りください。土曜日や日曜日の診療も行っております。あなたの脳の健康を、私たちと一緒に守っていきましょう。

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